男性の不妊症
- これまでは「不妊」と聞くと、どうしても女性に問題があるのではと思われがちでしたが、WHO(世界保健機関)が 発表した不妊症原因の統計では不妊症のご夫婦の約半数が男性にも原因がある、と報告されています。 また、加齢、食生活の乱れや生活環境の変化、ストレスなど、様々な要因が精子数の減少、精子の運動率の低下を引き起こし、 「男性不妊」は増加傾向にあるようです。
- 不妊治療における男性不妊への理解は高まりつつありますが、男性不妊を専門に扱う施設が少ないのが現状です。 そこで、当院では泌尿器科の専門医と連携し、精密な検査結果に加えてストレスや生活習慣などから総合的に診断することで 不妊の原因を突き止めて、適切な治療を行っています。 男性の不妊治療でもタイミング療法、人工授精などの一般治療での自然妊娠を望みますが、精子の数が少ない場合などには 高度な治療方法として、顕微授精(ICSI)や、精巣内精子採取(TESE)も行い、妊娠率を上げています。
- 男性には自信やプライド、不安から、検査に対して消極的な方もいますが、男性不妊の場合は精子の数により、 パートナーの治療方針も決まります。ご夫婦での検査と治療が必要になりますので、「自分は不妊症ではないだろうか」と 悩みこんでしまわずに、ご夫婦そろっての受診をおすすめいたします。
- 男性の精液検査のみの受診も受け付けております。