ヒト胚の初期不規則分割が胚移植成績に及ぼす影響(2023年 日本臨床エンブリオロジスト学会雑誌Vol.25)
冨田 麻莉 , 渡辺 真一 , 鈴木 篤智 , 松田 有希野 , 吉貝 香里 , 中野 英子 , 澤田 富夫

ヒト胚の初期不規則分割として観察されるdirect cleavage (DC) やreverse cleavage (RC) が培養成績および移植成績に影響を及ぼすかについて過去の報告では見解が分かれている。これらの動態の影響を明らかにするため、単一初期胚移植 (1050個) と単一胚盤胞移植 (531個) を行った胚を対象として、第二分割までの動的観察を行い、各動態の臨床成績への影響を後方視的に検討した。
第一分割でDCが見られた胚は、第二分割まで正常分割だった胚より初期胚移植妊娠率が有意に低かった (P<0.05) が、第二分割のDCおよび第二分割までのRCは妊娠率に影響しなかった。一方で、胚盤胞移植成績はDCおよびRCの影響を受けなかった。
このことから、第一分割でDCが見られた胚は、初期胚の移植順位を下げる、もしくは胚盤胞培養を行うべきと考えられた。さらに、RCは初期胚及び胚盤胞移植成績に影響を及ぼさないことが示された。以上のことから、胚盤胞移植では、いずれの分割様式であっても移植に用いることに問題はないことが示された。
2024.06.29
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