体外受精

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高度な技術を要する体外受精、患者様の的確なサポートも行っています。

診察画像
高度な技術や複雑な治療を要する体外受精では、患者様の身体的・精神的な負担が大きくなりがちですが、当院では治療の過程で生まれる様々な疑問や悩みを気軽に打ち明けられる個別相談もありますので、必要に応じてご活用ください。

体外受精とは?

体外受精とは、体外に女性の卵子を取り出し、パートナーの精子と一緒にして受精させ、できた受精卵を子宮に戻して着床を促す治療です。

体外受精を行うケースとは?

▶ タイミング療法や人工授精からステップアップされた患者様。
▶ 卵管性不妊や重度男性不妊と診断され体外受精でしか妊娠できないと判断された患者様。

体外受精の流れ

1.卵巣刺激(排卵誘発)方法

より多くの卵子を十分に成熟させて採卵するため、ホルモン薬(飲み薬と注射)で排卵をコントロールしながら行います。ホルモン薬の種類や投与方法などによって様々な方法があり、個々の卵巣の状態や患者様の希望に合わせて決定していきます。

卵巣刺激方法

  1. GnRha(スプレーキュア)+hMG/FSH法
    GnRha(スプレーキュア)+hMG/FSH法解説図
  2. クロミフェン(クロミッド)+hMG/FSH併用法
    クロミフェン(クロミッド)+hMG/FSH併用法解説図
  3. hMG/FSH+ GnRH拮抗剤法
    hMG/FSH+ GnRH拮抗剤法解説図

ショート法とロング法は、一度に採卵できる卵子の数は多いのですが、その分身体的な負担も大きいため、年齢的に実施できない場合もございます。

2.採卵・採精

成熟した卵子を排卵日の直前に体外に取り出します。
この採卵と同じ日に採精も行い、受精の準備を整えます。

3.受精

顕微鏡画像
採卵した卵子を培養液の中で確認し、採精した精子は運動性の高い精子のみを取り出し、卵子と精子を一緒にして受精させます。体外受精での受精方法は、下記の2通りがあります。
体外受精
シャーレ上で卵子と精子を出合わせる方法。精子が自ら卵子に侵入することで受精が起こります。
顕微授精
顕微鏡下で、細いガラス管を用いて精子を卵子に注入し受精させる方法。精液所見が不良な男性不妊症や体外受精では受精卵を得られない場合に行います。

4.胚培養

培養画像
体外受精・顕微授精、各授精法で得られた受精卵は、専用の培養液で培養します。受精卵は、細胞分裂を開始すると「胚」と呼ばれます。通常移植されるのは、受精してから2~3日後、もしくは5日目になります。
その期間、インキュベーターと呼ばれる、体内と似た環境を作ることができる機械の中で培養します。

5.胚移植

原則1個の胚を、子宮内に移植します。超音波で子宮を観察しながら移植します。
移植後安静をとり帰宅します。

分割期胚移植
受精後2~3日目の分割期胚を移植する方法です。
胚盤胞移植
受精卵を5~6日間培養し、「胚盤胞」と呼ばれる着床間近の胚を移植する方法です。移植当たりの妊娠率は分割期胚移植より高いと言われています。
二段階移植
分割期胚と胚盤胞を同じ周期で連続して移植する方法です。最初の移植胚が子宮内膜を刺激し、次に移植する胚盤胞の着床率を改善する効果があるとされています。
ただし、双子など多胎妊娠の確率が高まります。

各移植をサポートする方法

着床率を高めるアシステッド・ハッチング
顕微鏡下 胚写真体外受精で妊娠しにくい理由の一つに、透明帯が厚く硬いために孵化が起こりにくく、その結果着床が妨げられている可能性が考えられています。当院ではレーザーによるアシステッド・ハッチング(補助孵化)を用い透明体の菲薄化や開孔を行っています。
妊娠率を高める&次回の治療を軽減する全胚凍結融解胚移植
受精卵(胚)を凍結保存し、融解後胚移植する方法です。実は子宮というのは着床できる時期が限られており、その期間を逃すと良好な胚を移植しても着床しづらくなると言われています。つまりは、妊娠というのは着床し得る期間・環境の子宮に着床し得る胚を移植しなければ成立しないという事です。凍結融解胚移植は、その期間をきちんと考慮し移植を行えるため、妊娠率が向上するとされ、現在日本では盛んに行われている移植法です。
受精卵(胚)の凍結保存は、移植胚以外に複数の良好胚が育った場合や、妊娠成立による副作用 (OHSS)の重症化予防、妊娠率の向上など、その目的は幾つかあります。凍結することによる受精卵(胚)へのダメージをわずかながら認める場合もありますが、次の治療では卵巣刺激から胚培養までのステップを行わずに胚移植ができるため、身体的にも経済的にも負担が軽減され、有益な方法といえます。

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