当院の新規患者は1年以内にどれくらい妊娠できるか(第42回 中部生殖医学会)
松田 有希野、渡辺 真一、冨田 麻莉、鈴木 篤智、吉貝 香里、中野 英子、澤田 富夫

【目的】

現在、一般的に公表されている妊娠成績は、新規患者と継続治療中の患者を区別せず出されている。また、1年間にどの様な治療が行えるかといった目安は示されていない場合が多く、患者にとって不妊治療のスケジュールが把握しにくい状態にある。

今回、患者への情報提供のため、新規患者のみを対象とし、1年間当院で検査・治療を受けた場合の1年以内の妊娠成績を元に、治療のステップアップのための目安を検討した。

 

【方法】

2019年に新規来院し、1年間検査・治療を継続した患者339名を対象とした。治療はタイミング療法、AIH治療、IVF-ETの3群に分類した。症例毎の妊娠率を34歳以下、35~39歳、40~43歳、44歳以上の4群に分け検討した。

 

【結果】

年齢別の妊娠率は、年齢区分順に、タイミング療法で61.1%、42.2%、27.3%、0%だった。AIH治療では47.1%、25.0%、7.1%、44歳以上の患者の実施はなかった。IVF-ETでは60.4%、53.5%、53.8%、0%だった。タイミング療法、AIH治療については、34歳以下と比較した場合、その他の群で有意に妊娠率が低い結果となった。しかしIVFでは有意差はなかった。

また、妊娠成功率の90%以上に到達する治療期間、回数をステップアップのへの目安の期間、回数であると考えると、タイミング療法で34歳以下、35~39歳、40~43歳で、各々6ヶ月、4ヶ月、1ヶ月であった。AIH治療では4回、4回、2回であった。

 

【考察】

今回の結果から、新規患者の治療における年齢別の妊娠率およびステップアップの目安の期間、回数が明らかとなった。不妊治療の開始またはステップアップを考えているカップルへの有益な情報になると考える。

 
2021.07.09
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